2021年 「養育費の日キャンペーンイベント」活動報告
活動報告
2021年4月19日、「養育費の日キャンペーンイベント」をオンラインで開催しました。
参加者26名(内訳「ステップファミリー46.2%、母子家庭19.2%、その他36.4%」)ひとり親家庭の方、ステップファミリーの方が多く一般家庭の方のご参加もありました。
そのうち、養育費の支払いがあると答えた方は「15.4%」、支払いがないという方が「42.3%」、該当なし「42.3%」というご回答でした。
活動報告の一環として当団体のYoutubeチャンネルにて、当日収録をした動画をアップしています。
当日、ご参加できなかったみなさん、ぜひ、ご覧くださいませ。
「養育費の日キャンペーンイベント動画」
参加者の声
当日、参加をしてくれたみなさまから、下記のご感想を頂きました。(※一部抜粋)
・私は今、養育費を払う立場です。正直、自分自身の生活は厳しいですが、子供の権利であるということを念頭に頑張っています!
・ うちは肉体的経済的精神的DVがひどく離婚裁判最高裁まで戦いました。直接交流はせず間接交流と決まり、5年間ずっと養育費は払ってもらってます。面会交流も5年経ちようやく少しずつ進んでいます。山崎さんの話、すごくわかりやすかったです。ケースバイケースで柔軟に。私は養子縁組せずに再婚しました。再婚の事実を知ったら、減額請求してくるかもしれませんが、淡々と弁護士を通して進めるつもりでいます♪丁寧な志で日常を暮らすことが子供の幸せにつながると思っています。
・子どもの権利というのが、すごく共感しました!
・面会交流を通して親は、親としての心や人間性が試されるようなところありますよね。
・私は、養育費を貰わずに子どもたちにとても貧乏な生活をさせてしまいました。通っていた学校は辞めさせて、長女は中学から働いていました。
養育費があれば、長女をちゃんと学校に行かせてあげられたと思います。養育費は大切な子どもの権利ですので、諦めないでほしいです。
来年のイベントも楽しみにしていてくださいね!
イベント概要(※こちらのキャンペーンは終了しました)
私たちは4月19日を「養育費を知る日」として、離婚・再婚家庭の子どもたちのために養育費や面会交流の取り決めと実施を推進する活動をしています。
養育費の未払い問題は当事者だけの問題ではなく、子育てにおける「親としての責任」の問題としてとらえ、2割しか支払いがされていない現状を多くの人が問題視し、大人としての責任を考えていけるように提言しています。
私たちの活動を通してこの問題への関心が高まることを目的に活動しています。
当事者はもちろん、子どもの支援に関わる方、多くの支援者の方にご参加いただき、一緒に考えていただきたいと思っています
イベント日時
●日時 2021年4月19日(月)午後7時~8時半
●場所 オンラインZOOM
●参加人数 50人程度
●参加者対象 支援者及び当事者
●参加費 無料 事前登録制
イベント内容
1.主催者挨拶
2.パネルディスカッション コロナ禍の養育費と面会交流
3.パネルディスカッション 再婚家庭の養育費と面会交流
出演者
●新川てるえ(NPO法人M-STEP理事長)
1964年 東京都葛飾区生まれ。千葉県柏市育ち。
2度の結婚、離婚、再婚経験を生かし97年12月にインターネット上でシングルマザーのための情報サイト「母子家庭共和国」を主宰。コメンテーター・家庭問題カウンセラー・国際ロマンス詐欺ジャーナリストとして雑誌、テレビなどに多数出演。NPO法人ライフカウンセリングサービスにてカウンセリングの基本を学び、独自のカウンセリング手法を磨き数多くの家庭問題の解決に尽力。
離婚相談は基より、日本ではまだまだ発展途上のステップファミリー(子連れ再婚家庭)のカウンセリングにも自分の経験と専門性を生かして取り組んでいる。
●平田えり(NPO法人M-STEP副理事長)
中学生の時に両親が離婚。父子家庭で育ちながら、新しいパートナーと再婚をした、実母との面会交流を自由に行うステップチャイルド。 26歳の時に2人の子連れシングルファザーと結婚。
実子(セメントベビー)2人を授かり、継子2人実子2人と子ども4人を育てる。
継子たちが大きくなり手が離れた後、離婚をして、現在は、実子2人を育てるシングルマザーです。
●赤石千衣子(NPO法人しんぐるまざぁーずふぉーらむ理事長)
NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長。当事者としてシングルマザーと子どもたちが生き生きくらせる社会をめざして活動中。社会保障審議会児童部会ひとり親家庭の支援の在り方専門委員会参加人。社会福祉士。国家資格キャリアコンサルタント。法務大臣養育費勉強会に参加。
著書に『ひとり親家庭』(岩波新書)、編著に『母子家庭にカンパイ!』『シングルマザー365日サポートブック』ほかがある。
●山崎新(弁護士・アイリス法律事務所)
社会人となった後に弁護士に転身しました。
社会の中のいたるところで女性の立場がまだまだ平等とは言えない状況を肌身で感じ、女性のための女性弁護士になりたいという想いで司法試験を乗り越え、弁護士になってからは離婚・DV、セクハラ、性暴力には特に積極的に取り組み、心理学の知識を活かすとともに、多くの女性たちのエンパワーメント、生きる力を回復する過程に関わり、私自身も力をいただいています。
ジェンダー・女性の権利、憲法改正、民法(家族法)改正問題、離婚・DVをめぐる法的知識、セクハラ防止研修、デートDV防止講座をテーマにして講演をしています。
●ステップファミリー当事者2名