2019年度 公益福祉財団 キリン福祉財団
「地域のちから応援事業」活動報告
「公益社団法人キリン福祉財団」から贈呈頂きました助成金で、地域活動をメインにインターネットを使った交流会を開催しました。
香川での開催の様子
香川での交流会では、シングルマザーからステップファミリーになった方が多く、子どもの躾のことや育児のことで話が盛り上がりました。
また同日にステップファミリーのことを支援者の方や学生さんに知って頂く講演会では、パネルディスカッションの際、「ステップファミリーの面会交流について」もお話をさせて頂きました。
鹿児島&埼玉での開催の様子
続けて鹿児島と埼玉では、これから再婚を考えている方、継母の立場の方、双方に子どもがいる子連れ再婚の方々など、様々な立場の参加者さんに集って頂き、それぞれの立場での意見や学びが多い時間となりました。
東京での開催の様子
東京では、初婚ボツイチ(夫が死別で子連れ再婚)の方、ご自身が死別で子連れ再婚の方も参加され、グリーフケアについての話をしたりと参加者全員で学ぶことも多かったです。
参加者さんからの声
※一部抜粋してお届けします。
・子連れ再婚同士で結婚をして、双方に子どもがいる状態ですが、どうしてもお互いにお互いの継子を可愛いと思うことができず、日々、葛藤を抱えたりもしていますが、周りにいる仲間に救われることもあり、こうした場があることで、ストレスも発散できるし、共感を得てもらえることが明日への活力になると思いました。
・初婚で継母になりましたが、継子と実母への愛情の偏りを自分自身で感じてしまうと自責してしまうときも多くありますが、パートナーのことも大切ですし、今の家庭を大切に築いていきたいと思えました。
・現在、シングルマザーですが、パートナーもいて、実子との関係性に悩んでいました。時々、パートナーと家族の在り方について、ぶつかることもありますが、前を向いて頑張ろうと思えました。
・元夫と実子の面会交流がある中で、新しい恋愛に進んでいいのかも悩んでいました。また、ステップファミリーになるとどうなるかも未知の世界で、今回、ご一緒した方々の話を聞いて、一歩前へ踏み出せそうな気がします。
・初婚継母のステップファミリーを卒業し、シングルマザーになりましたが、現在進行中の彼がいて、その彼と実子との関係性と、元夫と継子たちとの関係について悩んでいました。けれど、みなさんの話を聞いて、次のステップに進むのは急ぐのではなく、ゆっくりでいいと気付かされました。これからは、ゆっくり彼との距離、前の家族との距離をどうにか考えていきたいと思います。
事業を終えて
今回の事業を終えて改めて感じたのが、ステップファミリーの当事者の方の居場所をさらに拡大し、社会的な認知の向上をはかる活動こそが私たちの重要なミッションだと思いました。
まだまだ悩みを抱えるステップファミリーの方々の居場所を今後も作っていきたいと思います。
今回の事業報告書の詳細は下記をクリックして頂けるとPDFで閲覧できます。